広島県立呉特別支援学校小学部で「自立活動」の授業を実施
2024年12月6日、スポーツ健康福祉学科で保健体育教員を目指す6名の学生を同行させ、広島県立呉特別支援学校・小学部「自立活動」の授業を特別非常勤講師として実施してきました。私は、特別支援教育の授業にアダプテッド・スポーツの考え方を取り入れた授業実践をテーマに、特別支援学校の先生方と連携しながら実践を重ねています。同時に、保健体育教員を目指す学生たちが、将来の仕事として特別支援教育の分野で「スポーツが好き!」ということを活かしてくれることにも大きく期待しています。学生たちの所感を一部ご紹介いたします。
★授業の様子は県立呉特別支援学校HPで紹介されています。
https://www.kure-sh.hiroshima-c.ed.jp/img/1.pdf
(スポーツ健康福祉学科 加地信幸)
初めて呉特別支援学校に行かせていただき、自分が思っていた特別支援学校とは全然違っており、子供達が生き生きと活動し、自主的に行動している姿がとても印象に残っています。特に、教員が全て「あれやって!これやって!」と指示するだけではなく、子供自身がやりたいという気持ちが表れるまでじっくり待つことが大切だと思いました。子供の反応をしっかりみて、その子供に合った授業をすることが大切だとわかりました。今回の見学に行かせていただけたことで、特別支援学校はやりがいをとても感じられる職だと思い私もなりたいという気持ちが強くなりました。
スポーツ健康福祉学科2年・小倉きらり(出身校:島根県立隠岐高等学校)
障害のある子どもたちの授業見学に参加させて頂きました。この授業見学に参加して学んだことは、前から本人の目を見てゆっくり話しかけてあげることが大切だと思いました。後から急に声をかけられたり、肩にたたかれたりすることが苦手な子もいると思います。しっかり本人と向き合い、顔の表情とか体の動きを見ながら、その人の状況に応じた対応が必要だと感じました。話す時の会話も、一度にたくさん話すのではなく、ポイントを絞って伝えてあげるのもひとつの工夫なのかなと思いました。私が将来教員になった際には、ゆっくり話を聞くことや、障害を理解した上で、子どもの調子の変化に気づいて対応していきたいと考えています。
スポーツ健康福祉学科2年・福品喜己(出身校:広島県立世羅高等学校)
呉特別支援学校での授業を見学させて頂きました。特別支援学校の授業は通常学級とは少し違い、音や光、振動など、五感を使って楽しめるような工夫が施されていました。その狙い通り、児童生徒達が自主的に楽しんで授業を受けていたのが印象に残っています。また、感情が表情に出る子と出にくい子供がいましたが、先生達はどの児童生徒に対しても少しの表情の変化を読み取り、それに応じた声掛けや指導をしていました。その様子から児童生徒のニーズを把握し、個別に指導を変えていることがわかりました。加えて、児童生徒に「もう1回やりたい!」と言われた時の先生の表情がとても嬉しそうで、こういったところにやりがいを感じていくのだと将来のイメージが浮かびました。初めての体験で戸惑う部分もありましたが、先生方、保護者の方、児童生徒含め、暖かく受け入れて下さり感謝しています。ありがとうございました。
スポーツ健康福祉学科2年・大西響(出身校:広島県立世羅高等学校)
加地先生の授業に同行させて頂いて、先生の授業や支援の凄さを改めて実感しました。子供の実態に応じて支援されている姿が印象的で、その様子を見られた保護者や先生方が「こんなこともできるんだ!」とおっしゃっている場面を拝見し、どれだけ加地先生の専門性が高いのかを物語っていました。これから特別支援学校で保護者の方や子供達と関わっていく際に専門性は1番大切だと思うので日々学び続け「沖野先生が担当で良かった!」と思われるよう、いろんな経験をしていきたいと思います。今回も大変勉強になりました。ありがとうございます。
スポーツ健康福祉学科4年・沖野一平(出身校:広島県立安西高等学校)
今回の呉特別支援学校での加地先生の授業は、重複障害のある児童に対して、ハンモック、トランポリン、マットローラー運動や、ライトなどを用いて光刺激により運動を促す活動で、実際に見学させていただきました。活動を通じて、光や声に対して反応を示し、体を動かしたりすることで運動をすることができていました。また、職員の方々から特別支援学校教員に関する様々なことについて質問することができました。私はこの経験から、児童生徒、同僚、保護者の方々などとコミュニケーションをとること、児童生徒を深く理解すること、支援する際に安全を確保して行うことを意識して働きたいと思いました。
スポーツ健康福祉学科4年・小松 慧大(出身校:精華学園高等学校広島校)
呉特別支援学校での貴重な機会に参加できてとてもよかったと感じています。呉特別支援学校の先生方にもお会いでき、実際に支援されている様子や、どのような授業、教材、工夫されているのかについて学ぶことができました。講義などで話しを聞くのと実際に学校に行って見て感じることは大きく違い、先生方が自動生徒のために一生懸命支援をされている様子を実感することができました。卒業後は特別支援学校で働きたいと考えていますが、とても実感が湧く経験をさせていただきました。ありがとうございました。
スポーツ健康福祉学科4年・小林弘迪(出身校:広島県立総合技術高等学校)
校長先生からの貴重な話を聞く学生
コーディネーターの先生から保健体育教員として期待することなど指導を受ける学生
特別支援教育の基礎的な内容の理解を深めました