看護学部公開講座「いのちの講座」開催報告
2025-10-28
看護 呉 阿賀キャンパス











看護学部公開講座「いのちの講座」を、新日本造機ホール(くれ絆ホール)で開催いたしました。
当日は、呉市長よりご挨拶のお言葉をいただき、講演が始まりました。
今回は、「命が傷つくこと ーその後の生の営みに及ぼす影響(原爆被爆を例に)ー 」というテーマのもと、村上須賀子先生と原爆被爆者である川下ヒロエ先生のお二人にご講演いただきました。
村上須賀子先生(NPO法人日本医療ソーシャルワーク研究会理事長)は、医療ソーシャルワーカーとして広島市民病院や安佐市民病院で勤務された経験をお持ちです。その中で「原爆被害者相談員の会」や原爆小頭症被爆者と親の会「きのこ会」に携わり、全ての小頭症被爆者の認定に関わった院長と共に小頭症被爆者の被爆50年時調査に取り組まれたご経験など、専門家の視点から貴重なお話をお伺いしました。
川下ヒロエ先生は、ご自身の原爆被爆体験に基づき、生活に受けた甚大な影響について当事者のお立場からお話しいただきました。ご家族と離れて暮らさざるを得なかったことや51歳で初めて給与を受け取ったことなど、実体験に基づくお話しは、「命」と「生」について深く考える貴重な機会となりました。
ご参加いただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

《参加者の声》
-
普段の生活では意識しづらい「命の尊さ」を改めて感じ、看護を学ぶ者として、一人ひとりの命を大切にし、寄り添う姿勢を持ち続けたいと思いました。(学生)
-
講演を聞いて、命の尊さを知り今生きていられることに感謝していきたいです。(学生)
-
支えた家族の苦労や深い愛情に感動し、平和の尊さや被爆者支援の重要性、そして他者への思いやりを再認識しました。(一般)
被爆者の80年
真剣な眼差しで資料に目を通す
原爆小頭症の写真展
ご来場ありがとうございました